★★★★★ Saatchi Gallery(サーチギャラリー)& Proud Chelsea(プラウドチェルシー)

大英博物館、ナショナルギャラリー、テートモダン、ヴィクトリア&アルバート美術館・・・。

ロンドンにはたくさんの大御所美術館が存在します。(博物館とギャラリーはまた意味合いが違ってくるけど)

 

 

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上記ほどの有名さはない中堅クラスの美術館ですが、とても質が高いのが、

Saatchi Gallery(サーチ ギャラリー)

です。

http://www.saatchigallery.com/

 

取り扱うのは現代美術です。

以前はサウスバンク(ロンドン・アイあたり)にあったギャラリーですが、2008年より現在の場所に場所を移しての開館となっています。今でもその名残がグーグルマップ上で見られます。(サーチギャラリーがロンドンアイ付近にも二重マッピングされている!)

 

ギャラリーの成り立ちと詳細を簡単に引用。

広告代理店Saatchi&Saatchiの創業者でアート・コレクターでもあるチャールズ・サーチが自身の個人的なコレクションを展示するため、1985年にロンドン北部に開いた個人経営のギャラリーが始まり。
YBA作品が充実しており、ジェイク・アンド・ディノス・チャップマンやダミアン・ハーストなどの、刺激的でインパクトのある作品が揃っている。これらがすべてすべてチャールズ・サーチという個人コレクションであり、そのコレクション数がコレクション数は3000を超えるというから驚きである。

WikiによるとダミアンハーストなどYBA (=Young British Artist)の作品は、アメリカなど国外に売却されているよう?

入場料は無料です。

 

 

さて、

Sloane square駅から徒歩5分ほど。チェルシー地区です。

駅の方から歩くと、手前にファッション系のお店が集合した屋外モールがあります。

モールの一番美術館に近い角に、美術書を多く取り扱うドイツの出版社TASCHENのオンリーショップもある!アート、カルチャー好きにはたまらんですね。

 

 

 

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こちらはギャラリーの外見。右手奥に見える建物がギャラリー本体で、左側のは付属されているレストラン、カフェです。美味しそうですが、すこし高そうかな?

建物自体は、使われていない陸軍兵舎跡(ヨーク公邸、Duke of York's Headquarters)をリノベーションして作られたものです。

 

  

 

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ギャラリー前には広く芝生空間が取られています。この抜け感、開放感は他では見られませんよね。他の大きな美術館は人!人!人!ですものね・

美術館の大きさに比べて、けっこう人は少ない?ように思います。混雑してない方がゆっくりみれるからいいんだけど。

 

ギャラリーは、B1,GF,1F,2Fと4フロア構成で、各階に4つずつくらいデカい部屋があります。リュックサックの人は、エントランスで「肩から下ろして手に持って!」と英語で言われますので注意。

 

いくつか写真を・・・

 

 

 

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スーパーなどでもらえるプラスチックバックを海のようにひたすらにつなげた作品。

現在のエコバック運動につながるような消費に対するアンチテーゼのようなものを感じますが、真意のほどはいかに。

広大な空間に、アートそれひとつのみが存在できるということはなんとも贅沢ですね。空間の白さとのコントラストを含め、非常に強い印象が残ります。

 

 

 

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この構図の完璧さ。。

写真がじゃないですよ!ただ並べるだけではなく、見せる側も考え抜いてアートを配置しているのが伝わってきます。

 

 

 

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現代美術はもちろんですが、ギャラリー自体の美しさも特筆すべき点です。比較的新しいこともあり、ギャラリーを構成するホワイトがクリーンで上品。作品をよりフラットにみせてくれます。(現代美術は色がキツいものも多いので、そのコントラストも美しい。)

照明も、優しくフラットに光を拡散させてくれる仕様なのがGOOD。床も木目をいかしつつのマットなホワイトでフィニッシュされています。

また、廊下?部分の採光の具合もまたうっとりさせてくれます。特に、GFから1Fに階段で移動する際の通路は最高です。(写真撮り忘れてしまった・・)

 

 

 

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1Fにあるショップを2Fから覗いた写真です。小物からアート本まで。

サーチギャラリーのブックは現代美術の今までの総まとめのような仕上がりになっています。

サーチギャラリーオリジナルのトートバックが£3から買えるので、注目!

 

 

  

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(現代美術っぽい・・)

 

 

 

うーん、建物、作品、見やすさ、どれをとってもすばらしいところでした!

ロンドンのちびっこたちが作品の前に集まって座って、先生が質問を投げかけつつ作品を解説する場面が見られました。

たまたまではありますが、なんとなくクリーンでピースフルな雰囲気があっていいですね。ロンドンでそういうところ、少ないから。笑 ロンドンはまだちょっと怖いね。

 

 

ということで★★★★★。

再訪したい。

 

 

 

Saarchi Galleryが好きなら、現代美術が好きならZABLUDOWICZ COLLECTIONもおすすめです。Saatchiとのギャラリーの姿勢の対比が面白いと思います。

 

 

londoner.hatenablog.com

 

 

 

 

  

で、Saatchi Gallaryから歩くこと10分ほど。

 

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Proud Chelseaへ。 

https://www.proudonline.co.uk/

 

ここは著名なミュージシャンの写真を常設展示してあるギャラリーです。ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、デヴィット・ボウイ、はたまたジェーン・バーキンまで。

 

ビートルズのアビーロードのジャケットに使用された横断歩道をメンバーが横切る写真など、よく見る写真もあります。渾身のライブ写真も。

おそらく全てオリジナルプリントだと思われますのでとても貴重かと思われます。購入することが出来るのですが、その価格が異常に高い。笑

 

ギャラリー自体はそこまで大きくはないですが、GFとB1の2フロア構成。 

往年のロックファンなら垂涎の聖地となるでしょう。

 

 

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